続マシンメイドとハンドメイドの差


続編です。 靴のトウ(つま先)形状は靴の顔つきの印象を大きく左右します。 今回の比較では同じ木型と同じモデルを使用しているので、基本的にトウは同じ形状になるはずですが、実際には以下のような諸条件によってマシンラスティングの場合は木型のエッジがぼやけてしまいます。

通常、靴のつま先には、1,ライニング+2,先芯+3,アッパーの厚みがベースとなる木型のトウにかぶさって吊り込まれています。 マシンメイドではトウの各パーツの厚みはそれぞれ約1.1mm+1.3mm+1.3mm=3.7mm程度の厚みがプラスされることとなります。 この厚みを手短なモノで尺貫してみると、普通ハガキ14枚分の厚みに相当します。 マシンメイドではこの厚みをトウラスターというマシンで一瞬にして木型に対して吊り込まれます。

実際にはこれらの素材を引っ張りながら吊り込んでゆき、叩きという工程もあるので最終的には若干厚みが抑えられるとは思いますが、それでも結構な厚みになってしまいます。 よく、相手を直接的に刺激するような表現を避け、遠回しな言い方として「オブラートに包む」という表現がありますが、オブラートならぬハガキ14枚の厚みで包まれると、本来の形がはっきり表立たなくなってしまうのです。 もっとも、そこまで計算して木型のエッジを立ててみたり、潔くラウンドトウにするというやり方もありますが、マシンラスティングによるスクエアトウのエッジがぼやけるのはこうした背景があるのです。 それでは次回にハンドラスティングによるトウの形状についてに説明してゆきます。


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