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Wrinkle Leather


皮革は家畜から採れる副産物であり、当然ながらその表皮には皺や傷も存在します。 通常、カーフレザーでは皺がなく、きめの細かい臀部をメインに靴のパーツを裁断していきます。 それに反して首のある方向には、大きな皺が真横に多数入っており、一般的に靴のパーツには好んでは用いられません。 天然木の木目の美しさがあるように、質の良い個体の小さなカーフには、皺そのものが美しいと感じるナチュラルな質感を持つものもあります。 今回使用したイルチアのベティスカーフですが、個体が小さく木目が細かい良い素材が入手できたので、敢えて皺を強調した靴を作成してみました。

数枚のカーフから美しい皺の入っていると思われる一対の靴を作るための2枚の革を選び、最も皺の入った部分をセンターに配置し、ワンピースのホールカットで仕上げています。 こうした皺の靴を好む好まないは兎も角、片足一枚しか採れない素材ですからある意味贅沢な使い方かもしれません。

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