Model name の由来
こんにちは。靴職人見習いの村上です。
今回は、Corno bluの靴のモデル名とその由来について教えてもらいました。
来年20周年を迎えるCorno bluではこれまで作成された工場製の既成靴には様々なタイプの靴のデザインが存在しています。その発端は2013SSシーズンにBEAMSから別注されたローファーのモデル名をいまでも踏襲しているとのことです。
そのローファーにはリザードの型押しレザーが用いられたことから、そのローファーにとかげ座を意味する星座名『LACERTA(ラセルタ)』と名がつけられました。
ではリザードからトカゲへの連想はわかるけど、何故に星座名?と言うこととなりますが、それは気象庁が提出した台風の命名方式がヒントになっているとのことです。
なんでも、平成12年2000年から台風にはその年の発生順で呼ばれる番号に加えて、環太平洋諸国共通で呼ばれる台風ごとに名称が付けられるようになりました。※1(環太平洋の国や地域が140もの名前を出し合い、リスト化して台風の発生順に命名するといったもの)
日本からは、星座名に由来する名前が10個ほど提案されており、その中の一つにとかげ座 LACERTAがあるそうです。
ちょうどこのローファーのプロトタイプモデルを制作していた2011年7月頃に発生したにフィリピン沖で発生した台風がトカゲ座でした。この「台風とかげ」が発表された際に気象庁の台風の命名方式をラジオのニュースで聴いていた際に、この星座の名前から採られた名付け方法はちょっとおもしろい名付けの仕方だと思ったらしく、このモデルが既製品化される際に晴れて採用したとのことです。
星座の学名は世界共通であり、アルファベット三文字にも簡略化されるので親しみやすく、星座の数※2も88個は多すぎもせず、少な過ぎもしないことから、星座名からモデル名称を採っていこうということになったそうです。
しかし、その後は適当に星座名は振られているらしく、内バネのストレートチップのアイレットの横がステッチがスワンネックだから白鳥座、その型紙の派生だからうちばねシューズは鳥の星座シリーズでいいんじゃね?とされたようで
わし座AQUILA(パンチドキャップトウ)、はと座COLUMBA(クォーターブローグ)、巨嘴鳥座TUCANA(セミブローグ)、鳳凰座PHOENIX(ロングヴァンプ)、つる座GRUS(フルブローグ)と命名したとのことです。
また巷ではアデレードと呼ばれているモデルは、レースステイがハープ(洋琴)の形状を意匠にしていることから琴座のLYRAと名付けられました。
さらに追加のモデルがあった際に、担当のバイヤーから発注があったwモンクはバイヤーの星座が蟹座だったということでCANCER。サイドエラステックのイミテーションを発注したバイヤーは獅子座だったのでLEOと割り振られ、イミテーションなしバージョンは子獅子座LEOMINORと割り振られました。
※1 台風に名前が付けられるようになったのは2000年が最初でカンボジアが『ダムレイ(象と言う意味)』と命名しています。
※2 16世紀くらいまでは48個が基本でしたが天文学者が勝手に個人的な星座を作り、100個を超えるようになったことから、1928年に国際天文学連合で全天の星座を88星座と定めています。
※1 台風に名前が付けられるようになったのは2000年が最初でカンボジアが『ダムレイ(象と言う意味)』と命名しています。
※2 16世紀くらいまでは48個が基本でしたが天文学者が勝手に個人的な星座を作り、100個を超えるようになったことから、1928年に国際天文学連合で全天の星座を88星座と定めています。
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